黒田長政

　黒田官兵衛の嫡男。豊前中津城主、筑前福岡藩初代藩主。
　母は光。幼名は松寿丸(しょうじゅまる)。洗礼名はダミアン。
　生没年、１５６８～１６２３。

　織田信長の元、人質生活を送っていた天正６年(１５７８年)、父官兵衛が摂津有岡城に幽閉されます。信長は官兵衛が寝返ったと誤認し、長政を処分するように命じます。しかし、竹中半兵衛の機転により救われます。後に長政はこの時の恩に報いて、半兵衛の孫竹中重次を家臣として重く用いています。

　天正１７年、父官兵衛の隠居に伴い中津城主となります。

　文禄元年から始まった朝鮮出兵(文禄・慶長の駅)にも参加。このころから石田三成と対立するようになります。

　慶長５年(１６００年)、家康の意向により正室糸姫と離縁、保科正直の娘栄姫と再婚します。
　東軍として参加した関ヶ原の戦いでは、三成と激闘を繰り広げるいっぽうで、小早川秀秋を寝返らせるなど調略でも殊勲をあげます。この功績により長政は５２万５千石が与えられ、初代福岡藩主になります。

　元和９年(１６２３年)８月４日京都で病没。５６歳でした。